タレーランブログ

仮想通貨を始めた読書家の生活と意見

『一度は読んでおきたい現代の名短篇』

 

一度は読んでおきたい現代の名短篇 (小学館新書)
 

 今回は最近出た新書を紹介します。

 

小説好きを自認しているから、半分くらいは既読していると踏んで買ってみたところ、たったの5作、むかし読んだと思うものを入れても10作に満たなかった。おかしいな。こんなはずではなかったんだけど。

チョイスが独特なように感じなくもない。
例えば村上春樹からは何が選ばれたか?
かえるくん、地球を救う ?
象の消滅
蛍 ?

眠り  ?
いえいえ、選ばれたのは、蜂蜜パイ
そうきましたかー。

東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)

では、筒井康隆は?
個人的に好きなのは、
かくれんぼうをした夜
走る取的

で、本に載っているのは……屋根。

???

そんな作品あったっけ?

あるようです。『原始人』所収。

 

原始人 (文春文庫)

原始人 (文春文庫)

 

最後に、大江健三郎はどうか?

飼育、死者の奢り、奇妙な仕事、鳥、空の怪物アグイーなど、20代に名作が多い。個人的には、人間の羊が好きだ。そのどれかかなと思ったら、

「涙を流す人」の楡

でした。後期かよ。

 

大江健三郎自選短篇 (岩波文庫)

大江健三郎自選短篇 (岩波文庫)

 

 こんな感じで、好みが自分とは違う人のおすすめを知ることができてよかった。とりあえず幅を広げるためにも、半分は読んでみたい。