『一度は読んでおきたい現代の名短篇』
今回は最近出た新書を紹介します。
小説好きを自認しているから、半分くらいは既読していると踏んで買ってみたところ、たったの5作、むかし読んだと思うものを入れても10作に満たなかった。おかしいな。こんなはずではなかったんだけど。
チョイスが独特なように感じなくもない。
例えば村上春樹からは何が選ばれたか?
かえるくん、地球を救う ?
象の消滅 ?
蛍 ?
眠り ?
いえいえ、選ばれたのは、蜂蜜パイ
そうきましたかー。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/28
- メディア: 文庫
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では、筒井康隆は?
個人的に好きなのは、
かくれんぼうをした夜
走る取的
で、本に載っているのは……屋根。
???
そんな作品あったっけ?
あるようです。『原始人』所収。
最後に、大江健三郎はどうか?
飼育、死者の奢り、奇妙な仕事、鳥、空の怪物アグイーなど、20代に名作が多い。個人的には、人間の羊が好きだ。そのどれかかなと思ったら、
「涙を流す人」の楡
でした。後期かよ。
こんな感じで、好みが自分とは違う人のおすすめを知ることができてよかった。とりあえず幅を広げるためにも、半分は読んでみたい。